ジュン×翠星石&真紅 その2

翠星石のその一言に真紅は胸が苦しくなった、本当はジュンを愛している…でもそれは翠星石もまた同じ…そう全ては愛故の嫉妬だったのだ。
『そ、それは…げ、下僕のくせに主人以外の…』
真紅が慌てて誤魔化し初めた、真紅はそんな自分に嫌気が刺した素直になれない自分に…。
『真紅…それでは逆ですぅ?』
翠星石がニヤニヤと笑いながら言った、分かっている真紅の心は女である自分は痛い程に…でも私は彼を離したくないと言うのが翠星石の本音でもあった。
『そ、その…わ、私もジュンの事が…す、好きなのよ…』
真紅がボソリと呟いた、とうとう言ってしまった、嘘偽りの無い自分の本音、心のモヤモヤが抜けていく感じがした、だがその後に後悔の念がどっと押し寄せてきた。
続く


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