ジュン×真紅

(あっ・・・・・・。んっ・・・・・・。やっ・・・・・・。)
真紅は起きていた。実はジュンが鞄を開けたときから目を覚ましていたのだが、ジュンが何をするのか気になったので、眠ったふりをして様子を見ていたのである。
(まったく・・・。私に言ってくれれば体くらい触らせてあげるのに。だって私は人形。触ってもらうということは愛されているということだもの。)
真紅はジュンが自分の体を触ることに、不快感ではなく幸福感を感じていた。
(でも、寝ている主人の体に勝手に触るなんて下僕としては最低ね。ここは下僕としての躾をきちんとしておかないと。)
そう考えると、真紅はいきなり目を開いた。


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