ジュン×金糸雀

 一際大きな積み木だった。
 ジュンは、四角いブロックの上に三角のブロックを乗せ、テープで留めた。
「つ、積み木なんて出してどうするのかしら……」
「……これ? 木馬にするんだよ」
「もく、ば……ふ、むぐっ!?」
 鞭打ちが一旦止んで安心したのも束の間、突然紐で猿轡をされる。
「騒がれるとウルサイからな」
 ジュンはそう言って、まだ混乱冷め遣らない金糸雀を抱き上げると、
「――――――――!!!」
 三角ブロックの上に跨らせた。
 自重によって陰部が鋭角に食い込んでゆく。
「……うぐっ!! ぅあぐっ……! っぐ!!!」
 即座に顔が苦痛に歪み、喉から搾り出すような呻き声を上げる。
 耐え難い苦痛に悶えているのは誰の目にも明らかだ。
 しかし、ジュンはそんな様子を尻目に、即席の木馬を揺する。
「!!! んぐ!! アグゥ!!! ……ぅぅ、あぅ……!!!」
「コルクの積み木だから柔らかいと思ったけど、やっぱキツイよな」
「っあ!!! グゥ!! ぅあ……」
 瞬く間に全身脂汗にまみれ、眼からは涙が止め処なく零れ落ちる。
 今の今までこのように淫靡な責めを受けた事のないであろう乙女の苦悶する姿に、ジュンは息を呑んだ。
 股間は怒張しかかり、ズボンの下から自己主張を止めようとしない。
「ごめんな、もう少し……もう少しだけ」
 ジュンは立ち上がり、ダンボールの山を掻き分ける。
 息も荒く、何かを握り締めて膝を付く。

 掌の内に在るは、赤い蝋燭。


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