ジュン×巴&めぐ&ドールズ その4

皆が出掛けてから一時間後・・・真紅はいまだに鞄に籠もっている。
「なぁ・・・いい加減に出てこいよ・・・」
それでも真紅から反応はない・・・

ぷちんっ

僕の頭の何かがキレた気がした。
僕はずんずん鞄に近づいていき、無理矢理鞄をこじ開けた。
「うおおおぉぉりゃあぁ!!」
ばくんっ!!という音と伴に鞄が開き、その中には真紅が丸くなりながら泣いていた・・・
「え・・・?」
な、なんで真紅は泣いているんだ?そんなに水銀燈と暮らすのが嫌なのか?
「そんなことで泣いてはいないのよ・・・」
「うっ!お前また僕の心を読んで・・・ん?じゃあこの一週間なんで塞ぎ込んでいたんだ?」
「そ、それは・・・」
途端に真紅は俯いてしまった。
「僕はお前の力になりたいだ・・・お前が落ち込んでたら僕も悲しいんだよ」
僕は本心を伝えた・・・
「それは本当かしら・・・」
「な、なんで疑うんだよ!?僕は本当にお前を心配して・・・」
「でもどうせジュンは私を愛してはいないのだわ!!」
「は?それはどういう・・・」
「水銀燈が来た日、二人だけでちゃんと話したわ・・・私達とはもう戦わないということ・・・」
「なんだ・・・それならいいじゃんか」
「でもそのあと水銀燈は私にこう言ったのよ!?」


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