ジュン×真紅

「はあ〜〜〜……」
親父臭いため息だったが現在のジュンの状態を考えると仕方がないこと。
「まったく……なんでぼくの部屋に集まるんだよ……」
少々大袈裟だが今のジュンには、風呂に入っているときしか心休まる時はなかった。
(ここなら真紅たちも入ってこれないからな。)
流石にあいつらでもジュンの、ましてや年頃の男子の入浴に同伴することはないだろう。
という理由で最近は入浴が増えてきているジュンだった。
「さてと。そろそろ上がるか。」

ザバー。

ジュンは湯船から体を起こしてドアへ行こうとする。



「ジュン。入るわよ。」



動きだそうとしたジュンはそのままの形でフリーズしてしまった。


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