ジュン×巴&ドールズ その2

突然体に殺気を感じ、僕は飛び起きた。時間は深夜二時、どうやらかなり深く眠っていたみたいだった・・・
「こんなに眠っていたのか・・・そうとう疲れてたんだな・・・しかし今のは一体・・・ん?布団のなかになんかある・・・」
そこにはみたことがあるレースが落ちていた。なるほど、まさかと思っていたがやはりあの性悪人形か!
なぜ僕がこんなことをされなければならいのか、そこんとこを奴に小一時間ほど問いただす必要があるな
僕は翠星石の鞄を勢いよく開けた・・・が、そこには翠星石の姿は無かった。
「くそ・・・逃げられたか!?」
まぁ明日にでもいいか・・・僕はもう一度寝直そうとした。だがその前にトイレで用を足すか・・・
そう思ってトイレまで歩いていき、電気を付けドアを開けると、トイレットペーパーのすぐそばに丸くなっている翠星石を発見した。
「おい性悪人形・・・ここでなにしてんだよ」
「なにって・・・みてわかんないんですか!?体だけじゃなく脳みそもチビ人間ですぅ!!」
僕はその言葉を無視しつつ、翠星石に尋ねた。
「ここ数日僕の眠りを妨げたのはお前だな??」
僕は凄みをかけて言った
「う・・・ば、ばれちゃしょうがないですぅ。そうですぅ犯人はこの私なんですぅ悪いかこのチビ人間!!ですぅ」
「なんであんなことしたんだよ!!」
「そ、それは・・・お、お前が悪いんですぅ!!」
「・・・僕が??」
はて?僕はこいつに復讐されるようなひどい事をしたんだろうか??まったく身に覚えが無いのだが・・・「わからないのなら教えてやるですぅ!!耳の穴をかっぽじって聞きやがれですぅ!!」
怒りながらもその目には涙が滲んでいた。
「この前ノリが風邪で倒れたとき、お前と巴はあんなことを・・・」
僕はそこではっとした。巴を抱いていたその現場を翠星石に見られていたのだ。
大方真紅にでも言われて僕達を手伝いにきて、そこで僕達がしているのを目撃したのだろう。
「あ、あれは・・・巴が悪いんじゃなくて僕が一方的に・・・」
「どっちが悪いとかそんな問題じゃないですぅ!!ノリが熱で大変なときによくもあんなことができるですか!?」
大粒の涙が翠星石の目からぼろぼろと零れ落ちる。
「ごめんよ・・・確かに不謹慎だったよ、なんでもするからせめて巴だけは許してくれないか?」
「なんでも・・・??」
「うん。なんでも」
それを聞くと翠星石がにたぁと不気味な微笑みをした気がした。
僕は言ってから後悔


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