水銀燈×真紅・ジュン

その言葉を最後にパタンとカバンの蓋が閉じられると、部屋には私とジュンの二人の息づかいしか聞こえなくなった。
そして、私は真紅によって熱くさせられた体をまっすぐジュンの方に向けていく。

「ね、ねぇ〜ジュン……わ、私もうガマンできない……この際あなたでもいいわぁ……♪」
「な……なんだよそれ……こ、こっち来るなって……」

ギラギラとした獲物を狙う目をしながら、私はジュンの……主にその膨らんだ下半身を凝視しながら、徐々に間合いを詰めていく。
性の経験のあるなしなどもはや関係なく、私はただ本能のままに男のペニスを求めていた。

「ハァハァ……へ、平気よぉ……ちょっと乱暴になっちゃうかもしれないけど……なるべく痛くないようにするからぁ……ね?ね?」

その言葉を言った矢先、私は背中の翼を大きく羽ばたかせジュンのその両足に絡ませた。
バランスを崩した彼の体がドスンと床に倒れると、その体に馬乗りになるように抱きつく。

「ウフフ……さぁ……ステキな初体験にしましょうねぇ……お互い……♪」
「ひ……や、やめろ……やめろぉぉぉぉ!」

私はジュンのその悲鳴を心地よく感じながら、その服を次々と切り刻んでいった……。


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