水銀燈×真紅・ジュン

まるで興味がなくなったとばかりにそう冷たく言い放つと、真紅はカバンの蓋をカパっと開けてそのまま眠りの準備を始めてしまう。
さっきまでの甘い一時が突然失われてしまい、激しい喪失感にくれた私はおもわず彼女に……。

「ま……待ってぇ、真紅ぅ!……う、嘘よぉ……嘘なのぉ……ほんとは今のが初めてだったのぉ……だから最後まで水銀燈を可愛がってぇ……!」

ついに、私の口からは本音とも言える言葉が漏れ出してしまった。
まるで飼い犬が御主人様の機嫌をとるかのように、プライドも捨てて彼女にお願いをする。

「お、おねがいぃ……もうアソコが疼いてしょうがないのぉ……今すぐ真紅に……水銀燈の処女膜破って欲しいのぉ!」
「いやよ、めんどくさい……それに……そんな汚いおまんこなんて、触りたくもないわね」
「う、うぅぅ……し、真紅ぅ……」

そんな……ここまできてオアズケなんてぇ……。
あ……でもでも、これってもしかして……放置プレイってやつぅ……?
あぁん、そんな高等プレイを知ってるなんて……さすが私の真紅だわぁ……。

「でも、そうね……どうしても欲しいのなら……あの子にしてもらえば?」

真紅が指をさしたその先には、今の私達の情事を見て鼻を押さえているジュンの姿があった。
鼻血でも出そうなのをこらえているのか、顔を真っ赤にさせながらうつむき、おまけにズボンの前が異様なほど膨らんでいる。

「飢えているもの同士、ちょうどいいでしょう?……じゃ、おやすみなさい……水銀燈」


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