水銀燈×真紅・ジュン
「?……ん!……んぅ……ん、ん……」
一瞬、真紅は私のその行為に驚いた素振りを見せたが、すぐにそれを受け入れた。
さっき私がしたように、今度は私の体液が彼女の胃の中に送り込まれていく。
人形とはいえ、女同士がするにはあまりにディープなそのキスは、まるで恋人同士がするそれと何ら変わりがなかった。
そのまま最上の幸せを体感していると、真紅の方からその唇がスッと離される。
あまりに濃厚にお互いの唾液を絡ませていたため、唇と唇の間にその粘膜がアーチのように伸びた。
「……はぁぁぁ……あぁぁ……」
私は名残惜しそうに息を吐くと、唇の端に残った真紅の唾液をペロっと舌で舐めあげた。
「水銀燈……あなた、顔が真っ赤ね……まさか、いまのが初めてではないわよね?」
「!?……と、ととっと、ととと当然でしょぉ……こ、これ以上のことも毎晩やってるわよぉ……あんたと違って……わ、私は経験豊富なんだからぁ……」
本当は今のが生まれて初めてのキスだったが、いまだ素直になれない私はおもわず口からでまかせを言ってしまった。
すると、今まで密着していた真紅の体が急に私のもとを離れ、そのまま彼女は自分のカバンの方に歩いていってしまう。
「え……真紅……ど、どうしてぇ……」
「……残念ね……処女ならこのまま続きをしてあげようかとも思ったけど……ヤリマンドールに興味はないの……」
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