ジュン×翠星石×真紅

ジュンは二階の自分の部屋に入って行く真紅を見て不思議に思った
「なんだよ? おかしな奴」
「おーい! 翠星石ー! 何処だー!?」
…………
「おかしいなぁ…何処に行ったんだ? せっかくアイツの好きなお菓子買ってきたのに…」
…ガチャ…
「ん? す、翠星石!?」
ジュンが音のするほうを見ると、フラフラと倒れそうな翠星石が歩いて来た
「お、おい!! だ、大丈夫か!?」
「…ふゅ…大丈夫…で…すぅ…」
ドサッ!!
「翠星石!!」
ジュンが急いで駆け寄ると翠星石はうっすらと目を開けた
「わ…わたしは大丈夫ですぅ…それより…真紅を…」
「真紅がどうした!?」
ジュンがそう聞くと、翠星石はジュンが出かけてからの出来事をジュンに説明した
「そ、そんな…真紅が…」
「真紅は…きっと寂しいんですぅ…真紅の所にさっさと行きやがれですぅ…」
「わ、わかった!!」
ジュンはそう言うと急いで自室に走った
「…世話が妬けるですぅ…チビ人間は…」
翠星石は笑いながら言ったが、その顔はだんだん暗くなっていき
「でも…ジュンは…やっぱり真紅のほうが…うっ、うっ……」
翠星石は一人泣きながらまた薄暗い物置部屋に戻った…


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