ジュン×翠星石

翠星石・・・翠星石・・・。
いつも腹黒いとか性悪人形とか言ってたけど、アイツだって悩んで考えて・・・普通の人間と変わらないじゃないか。

ボクなんかを好きといってくれた人を・・・人なんだ! 探せ。探んだっ!

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学校・和菓子や・蒼星石のところ…2時間くらい走り回った。ほぼ全力疾走で探していたジュンも限界だった。

「クソっ、クソっ! なんでだよ!なんでいないんだよっ!!!」

探しても探しても・・・見つからない。いつもは手を伸ばせばいる距離。抱き上げられる距離なのに。
目の前にいない、それがこんなにつらいことなんて。

もう疲れた・・・。もういいか。どうせ家に帰れば、普通の顔でいるかもしれない。

帰ろう。

そう思って立ち止まったとき・・・、すると雨が降ってきた。 ザーっ・・・。 思いだした。今は梅雨の季節・・・。

冷たい・・・、ぬれる・・・、ほてった体から急速に熱が奪われている。


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