ジュン×翠星石
部屋に帰ったジュンは、宅配便で届いた長細い箱を大事に手で抱えていた。
「つ、、ついにきたぞ。こ、、、これが、そ、、、それなのか?」
伝票には「株式会社 〜〜システム」と書いてあり、内容物は「英語教材」と書かれている。いつもは呪いの人形や役にも立たない雑貨を買う少年にしては、
いやに勉強くさいし、そもそもこいつは勉強から逃げてひきこもってるはずである。
なら内容物は自ずと想像できよう。
ガムテープを、すこし息を荒げながらはがし、箱をあけると・・・
そこにはスイッチと、大豆を2回り大きくしたようなピンク色の物体が入っていた。
…そう、世にいう「バイブ」というやつである。
幼馴染の柏葉 巴に、淡い恋心とともに、男特有の欲望をぶつけたいと思っていた年頃のジュンはひそかに毎晩、オンラインのAVサイトにある
「美少女○学生、危ない夏休み」なぞという、よくあるタイトルの、出演者が巴に似たAVのサンプルを見つつ自慰にふけっていたのだった。
4日前も、真紅達が寝静まった後、ネットをしていたジュンはいわゆる大人向けのサイトを見ていた。
しかし、その日はネットサーフィンをして、見つけたのがいわゆる「大人のおもちゃ屋」であり、通販好きで、なおかつそういったものに興味があり、
購入ボタンを思わず押していたのである。
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