真紅・翠星石・雛苺×ジュン
三人が去り、リビングにはジュン一人が残された。
「……はぁ……何なんだよ、全く……」
ジュンはのろのろと立ち上がり、リビングを出た。
浴室へ向かうためである。
「……けっしてあいつの言葉に従ってるわけじゃないぞ。頭を冷やすためだからな」
ジュンは誰に対してかよくわからない言い訳を呟きながら、廊下を歩いていた。
「それにしても……あいつらとあんなことしてしまって……これからどうやってあいつらと顔合わせりゃいいんだ……」
ジュンは廊下の中央で頭を抱えて懊悩する。
だがジュンは知らない。今までの行為は準備に過ぎず、むしろ本番はこれからであることを……
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