真紅・翠星石・雛苺×ジュン

「でも、これはあくまで応急処置。根本的な解決にはなってないわ」
 真紅はしばらく考え込んでいたが、何かをおもいついたらしく、翠星石と雛苺を呼び集めた。
「……そうだわ、雛苺、翠星石、耳を貸して頂戴」
「はーい!」
「何なんですか? 真紅」
 当のジュンには聞こえないように、真紅は翠星石と雛苺に耳打ちする。
「何話してるんだよ」
 ジュンも会話に加わろうとしたが、
「ジュン、レディの話は盗み聞くものではなくてよ」
 あっさり除け者にされた。
「……というわけよ。できる?」
「えーっ!? な、何で翠星石がちび人間にそんなことしないといけないんですか!」
「嫌なら私一人でもやるわ」
「ヒナもやるの!」
「お馬鹿苺! 何をするか本当にわかってるですか!?」
「わかってる。でもヒナ、ジュンのためなら平気だもん!」
「翠星石、あなたはどうするの?」
「う……やらないとは言ってないです!」
 一人蚊帳の外なジュンは、面白くない。
「何なんだよ、一体・・・・・・」
 そうこうしているうちに会議は終わったようだ。
「お、おい、真紅……」
「ジュン、あとで二階の部屋にいらっしゃい」
 真紅はジュンにそれだけ告げて、リビングを去った。どうやら二階に上がったらしい。


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