ジュン×翠星石

そんな翠星石を見てジュンは
「まさかお前……僕の事が…?」 と、そっと尋ねた。
「……………です…」 涙をぽろっとこぼして頷く。
「こっちへ来いよ……」 ジュンは手を差し出した。翠星石はゆっくりとジュンに近づいて、
その手を握った。
「今日はここで寝ろよ…」 ジュンは翠星石を持ち上げて、自分の横に寝かせた。
「やっぱり手触りとか、真紅と一緒なんだな……」 そして、ふと気がついて言った。
「もうちょっと触ってもいい…ですよ…?」 ジュンの気持ちを察したのか、それとも
触って欲しいのか、翠星石が言う。
「あ…ああ…ありがとう」
ジュンはそろっと髪を撫でてみたり、顔に手を当ててみたりした。
「冷たいや…生きてるのに……やっぱり人形だから?…」
そんなことを言いながら触っていると
「ん……あ…」 突然翠星石がおかしな声を出した。ジュンの手がちょうど
胸に当たっていたのだ。
「ごめん、痛かったか?」 ジュンが聞いた。
「はぅ…ちがうんですぅ……なんか変な感じが……したです…」 
「ふーん…どこなんだろ?…」 もう一度手が当たっていたらしい場所をさわってみる。
「ひゃ…ああっ」 翠星石の体がぴくっと跳ねた。
「さっきと同じ感じなのか?」 ジュンは翠星石の反応に少し驚きながら聞いた。
「はい……です……でもなんかちょと気持ち良い…ですぅ…」 
「直接触ってみてもいいか?」 翠星石の言葉に少し刺激されたジュンが聞いた。
翠星石は頷くと、綺麗なグリーンのドレスの胸元を解いた。


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