水銀燈×ジュン

思わず声を漏らすと、彼女は怪しい笑みを浮かべそのまま胸全体を撫で回すように、サワサワと手を動かし始める。
まるで恋人にするかのように優しく、愛撫するように動くそのいやらしい手つき。
しなやかで細い指が胸板を這い回り、ついには乳首のあたりをキュッと摘んでくる。

「あ!……ぅ!……」
「ねぇ……きもちいい?……どうなのぉ……?」

そう囁くように質問しながら水銀燈は、僕の顔の前にまで自分の顔を近づけてくる。
すぐ目の前にまで迫ってくる……血のように真っ赤な瞳。
獲物を仕留める為に相手を誘惑するようなその仕草は、僕に本能的に恐れを感じさせた。
「………し……真紅……た、たすけ……!」
ついに我慢できずに助けを求めようと大声を出した……次の瞬間。

グニュゥゥゥゥゥ!!!

「!!!……う!ぎゃ!あぁぁぁぁぁ!」

突然、股間に走った激痛に助けの声がそのまま悲鳴へと変わる。
その黒光りしたブーツに包まれた水銀燈の足。
その足先が、むき出しになっているペニスにおもいきり突き立てられた。

「あらぁ、ごめんなさぁい……急にそんな大声出すからぁ……水銀燈ビックリして……ジュン君の大事なとこ、うっかり踏み潰しちゃったぁ……♪」


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