ジュン×真紅・翠星石・雛苺
「ぅんッ!?」
ジュンが顔をしかめる。でもそれは痛みの為ではない。
やっぱりそこには、加減がよくわからないのか弱冠の鋭いものはあったが、真紅の舌が伝えてくるのとは違う気持ち良さがあった。
「お、あ、ああ…………て!? な、なにしやがってるですかぁ!! チビチビ苺!!」
本人は決して認めはしないだろうが、ポジションを奪われた翠星石は軽くブチギレるが、ジュンの耳をカミカミしている雛苺は
まったくそちらを見ようとしない。
一瞬だけ“チラッ”と、首筋に舌を這わす真紅と目が合ったが、それもすぐに瞼が閉じられる。
“チュ〜〜〜ッ”
ハシタナイくらいに大きな音を立てて、まるで翠星石に見せつけるかのようにジュンの首に吸い付いた。
「……クッ!?」
多分に独りよがりの思い込みも入っているのだが、翠星石の切れ長の瞳からはちょっぴしだが涙が滲んでいる。
メチャメチャ悔しい。そこへ…………。
「でも男の子が一番気持ちいいのは…………きっと……ア・ソ・コ…………だよね♪」
画面の少女(?)の囁くような小さな声に、翠星石はもの凄い勢いで振り向いた。
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