ジュン×真紅・翠星石・雛苺

「もっと…………もっと奥までアナタに見て欲しいの」
 女の子らしい爪まで綺麗な指先が、二本揃えられてそっと秘唇に宛がわれる。
 チョキの形にして割り開くと、女の子の粘膜に埋もれている小さな穴から、包皮の下から半分だけ顔を覗かせひっそりと鎮座する真珠
まで、ジュンにはバッチリ見えた。
「どう? 私のアソコ? 変じゃない?」
 少女(?)がはにかみながら、それでいて恥らうような仕草でジュンに聞いてくる。
 淫靡な痴態を晒しているはずなのに、そこからは清純な雰囲気が失われていない。
 同じ年頃の(幼馴染とだが)ジュンには正体に気づきようもないが、それが禁忌の匂いを纏った蒼い色香の危険な魅力だった。
 もっともそんな正体など知らずとも、ジュンは少女(?)の魅力の虜である。
 身体は股間の勃起を中心にモソモソと所在なげに揺れていた。一人きりだったらおのずと、することは決まっていただろう。
 画面を見るそれぞれの表情は、ジュンはどこかイライラと(一人になりたい)真紅は醒めた目で、翠星石はなぜかカッカと、そして
雛苺はキョトンと四者四様だった。
「これがアナタの指だったら…………もっとずっとず――っと気持ちいいのに…………」
 変わらず洋々としゃべっているのは少女(?)だけである。
「アナタは知ってる? 耳を優しく噛まれたりしたら……すごく気持ちいいんだって……これは一人じゃ出来ないから……残念♪」
 少女(?)の口ぶりはまるで、会いたくとも会えない長距離恋愛のカップルのようだ。
 幼馴染は近くには住んでいるのだが、そういうのも悪い気分じゃないなぁ、などとジュンが思ったとき、
“ガブッ!!”
「!? うぎゃぁああああ!?」
 耳たぶにいきなり痛みが走る。
 慌てて顔を振ってその魔手(魔歯か?)から逃れると犯人を見た。


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