ジュン×真紅・翠星石・雛苺
白い下着に掛かっている指先が、また少しだけずり下がっている。
いまはジュンの視界のみならず思考までもが、その素敵な光景に百%独占されていた。
その態度が非常に翠星石のカンに触ったのか、
「ゆ、許さんですよぉ! こうしてやるですぅ!!」
「ヤァ〜〜ン!? 前が見えないのよぉ!! もう翠星石のバ〜〜カッ!!」
腹いせに雛苺のリボンをグチャグチャにして、僅かばかりだが溜飲を下げる。
とうのジュンはというと“チラッ”とそちらを見はするが、すぐに少女(?)と二人だけの世界に戻ってしまった。
ただ、いま少女(?)を見ているのは、なにもジュンだけではない。
「…………………………」
厳しい目つきで真紅も画面の少女(?)を見つめていた。そして静かに命じる。
「……ホーリエ……イヤホンを抜いてきてちょうだい」
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