ジュン×真紅・翠星石・雛苺
その少女(?)ははっきりとジュンへと語りかけている。
少しからかいを含んだような言い方が心のどこかに引っかかるが、少女(?)は幼馴染の声でたしかに自分に向かってしゃべっていた。
「ジュンくんに…………本当の私を見てもらいたいの…………」
ただこの少女(?)が幼馴染でないのだけは、当たり前だが間違いない。
幼馴染は自分のことを『ジュンくん』などと呼びはしないのだ。それになによりこんな風には微笑まない。
「……お願い……よく見て……」
スカートの裾を両手でそっと摘んで、こういうのを“艶然”というのだろうか、なんにしても中学生が習得するには早すぎる表情で
自分になにか、そう魅力的ななにかを訴えかけてきていた。
そしてとりあえずいまジュンにとって一番魅力的なのは“よく見て”とお願いされるまでもない、清潔さを感じさせる白い布地である。
「…………いただけないわね」
「は、恥じらいというものがねぇですかこの女は!!」
「ねぇジュン、巴お着替えまだ終わらないの?」
外野の声が右から左から上からうるさくていまいち集中出来ないが、ジュンはそのおかげで醜態を晒さずにすんでいた。
それでも知らず知らず鼻息が荒くなっている。
窮屈なズボンの中に収められている勃起は、もう痛いくらいにパンパンだ。この状況はある意味地獄である。
「もっともっと……恥ずかしい私を見て…………ジュンくん」
少女(?)が指先を、白い下着の両端に引っ掛けた。
男の子のツボというのを心得ているのか、頬に朱を散らせながらほんの少しだけずり下げる。でもそれで手を止めると、
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