蒼星石
12月20日
俺は蒼星石を持ち上げて運び、玄関の外に放り出した。雪はまだ降っている。それにもう暗い。
「今日一日裸で外寝ろ。」
俺はそう言うと玄関を閉めた。
「入れて!マスター!寒いよ!」
玄関をドンドン叩く音が聞こえる。俺は隙間からこっそり観察することにした。
すぐに玄関を叩く音は止んだ。蒼星石は体を丸め、目は今にも死にそうで、ガタガタ震えている。
震え方が尋常ではない。今にも死にそうに激しく震えている。
蒼星石は必死に手に息を吹きかけている。しかし全然暖まる様子もなく、ばててしまった。
夕食も終わり、しばらくして蒼星石をこっそり覗いてみたら、まだ同じ場所でずっと震えている。
しかし体力も大分消費して、震えも弱々しくなってきている。顔が真っ青だ。
蒼星石は急に立ち上がると雪の積もった庭を歩き、犬小屋の方に向かった。
「やぁ、翠星石(犬の名前)。一緒に寝ていいかな?」
蒼星石は弱々しい声で聞いた。
「ワン!ワン!グルルルル・・・・。」
犬は蒼星石に牙をむいて威嚇した。最近人に慣れてきたとはいえ、まだまだ完全ではないのだ。
「お願い、翠星石・・・。寒いんだ・・・・。」
しばらくすると犬は急に犬小屋の奥に引っ込み、蒼星石が入れるようになった。
「ありがとう、翠星石・・・。」
そう呟くと蒼星石は犬を抱いて、犬と一緒に眠ってしまった。
[前へ] [次へ] [戻る]