蒼星石
12月15日
「わーい!おやつの時間なのー!」
雛苺という名の人形がバタバタと階段を降りてきた。柏葉さんはケーキと紅茶を4つずつ出してくれた。
「あの・・・僕のは・・・・。」
蒼星石は何か言いかけたが、見向きもされず、悲しそうな顔をした。
蒼星石は俺のケーキを、食べ終わるまで、食べたそうな目でじっと見ていた。
おやつが終わると蒼星石は真紅という名の人形の方へと行った。
「お久しぶり、真紅。あの人が僕のマスターでね・・・。」
真紅は静かに本を読んでいる。
「あとね、今は外にいるんだけど僕の家には犬がいてね・・・。」
真紅は静かに本を読んでいる。
蒼星石の顔がだんだん曇ってゆき、声も細くなっていく。
「ねーっ真紅ー!怪獣ごっこしよー!」
そのとき雛苺が真紅に飛びついた。
「怪獣ごっこ?まぁ暇だしそういうのも悪くないわね。」
真紅は本を置くと、居間の方へと雛苺と一緒に歩いていった。
「あの・・・僕も一緒に・・・。」
蒼星石はまた何か言いかけたが、振り向きもされなかった。
「ねえ・・・僕も一緒に遊びたいよ・・・。」
二人は振り向かない。
「昔のように仲良く遊びたいよ・・・。」
蒼星石は泣き出しそうに声を震わせたが結局振り向いてももらえなかった。
真紅と雛苺は結局二人で怪獣ごっこを始めた。蒼星石は下を向いてその場に立っていた。
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