蒼星石
12月14日
蒼星石に何か仕事をやらせようかと思ったが、何をやらせたらいいか分からない。
とりあえず、蒼星石がこぼした朝食の後かたづけをさせることにした。
俺は汚れたぞうきんを蒼星石に投げつた。
「俺は犬と散歩に行ってくるからそれまでこれで掃除していろ。」
「え!?僕も行きたいよ!翠星石と遊びたいよ!それにこのぞうきん、凄く臭いよ!」
「だまれ!お前が散歩に行けるわけ無いだろう!」
「だってそれはマスターが・・・・・。」
蒼星石はかなりショックを受けたようだ。
「じゃ、じゃあ、お掃除を早く終わらせたら良い?」
蒼星石は臭いぞうきんに顔を押しつけ、それを地面にこすりつけ始めた。
しかし汚れはかなり広い範囲に広がっている。
蒼星石は顔をぞうきんに埋めてはいずりまわった。しかし、やはりとろい。
「あ、待ってよマスター!もうちょっとで終わるから!ねえ、一緒に行かせて!」
しかしもうちょっとで終わる様子はちっとも無い。俺はそのまま散歩に出かけた。
家に帰るとまだ蒼星石は掃除を続けていた。しかしご飯粒やら豆腐やらがよけいに散らばり、
前より汚くなっていた。蒼星石の顔も汚いぞうきんにまみれて汚く臭くなっていた。
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