蒼星石
12月13日
今朝、蒼星石に洗濯をさせた。タダ飯を食わすわけにもいかない。
俺の服は着せたくないので下着のままでいさせた。寒そうに体を揺すっているが気にしない。
洗濯中は踏み台に乗っかって不思議そうに洗濯機を見つめている。馬鹿みたいだ。
洗濯が終わり、干させた。しかしチビだし力がないため時間がかなりかかる。
踏み台に乗り必死に手や体を伸ばして洗濯物を干そうとしている。
洗濯物干し程度のことで凄く一生懸命なその姿は見ているだけでいらいらする。
「終わったよ、マスター。」
蒼星石は下着のまま二階へとかけ上がっていった。
しかしよく見ると蒼星石の服の青い色が俺の大事な白いスーツに移っているではないか。
「あの出来損ない人形が・・・。」
俺はカッとなり、蒼星石の服を取り、家の脇にある生ゴミ入れに突っ込んでやった。いい気味だ。
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