ジュン×翠星石&真紅 その1
馬鹿だなぁ、こいつ。と思いながらもその事が分かったおかげで、自分の気持ちも理解できた。
『いつも翠星石といる時間は楽しくて、好きで、失いたくない時間』だと。
なんだ…あんまりこいつと変わらないか。とジュンは心の中で笑う。
質問に最後まで答えなかったためか、ジッと涙目で睨んでいる翠星石をジュンは抱き上げた。
「 な、な、な…。」
そして、顔を真っ赤に染めて、混乱している彼女に笑いかけた。
「泣くぐらいなら、妬くなよ。」
「な、泣いてなんかいないです。第一、妬くって意味がわからんですぅ。
自惚れるな!コンチクショーです。」
翠星石は否定しながらギャーギャー喚いているが、こんな雰囲気が好きなのか顔は笑っている。
その笑顔がもっと見たいのかジュンは耳元で囁いた。
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