ジュン×巴&めぐ&ドールズ その5

ある午後の昼下がり、僕は真紅と一緒にワイドショーをみていた。
「へぇ〜この人政治家にもなりたいだぁ・・・なんか随分いろんなことに手を出す人だなぁ」
「あら、いいじゃない。未来を作るのは若い人なんだから・・・こういう人がいてもいいんじゃなくって?」
「う〜ん・・・確かにそうだけどさ〜」
などと人形と話すには似つかわしくない話題で盛り上がっていた時、後ろから突然・・・
「びゃああああぁぁぁ!!」
とかなりでかい悲鳴が聞こえた・・・声の主はわかっている。もちろん雛苺だ・・・今日もまた水銀燈と翠星石にいじめられているんだろぅ・・・
「むぅ〜〜〜二人のバカァ!!」
そう言い残し雛苺は僕の部屋の方に一目散に走っていった・・・
「まったく・・・おまえらいい加減にしろよな!?いつもいつも・・・よくまぁ飽きないな」
僕は若干呆れ気味に二人に言った。
「で?今回はなにをしたんだ?怒りはするけどあぁやって部屋を飛び出すくらい怒るのは二度目だろ?」
「なんのことか水銀燈わかんなぁい・・・」
「翠星石もですぅ・・・どうせチビチビ苺の被害妄想ですぅ」
ったく・・・しょうがない・・・また僕がなんとかするしかないのか。せう思いドアの前で振り返り二人に向かって言った。
「おまえら二人・・・あとでおしおきだからな?」
僕は出来るだけ圧力をかけて言ってみた・・・が・・・
「ジュ・・・ジュン!!そんな大胆なことはダメですぅ!!まだもうすこししてからでないと・・・」
「私はジュンになら、なにされてもいいわぁ・・・水銀燈はジュンだけのものなんだからぁ」
などと、思い思いの感想を述べ、なんだか二人共歓喜の顔に満ちていた・・・
「まったく・・・なんなんだよ・・・」
呆れて何も言えなくなった僕は雛苺のあとを追うことにした。
「ちょっとジュン・・・」
「あ?なんだよ真紅・・・」
「二人におしおきするときは私も交ぜなさいよ?」
「・・・・・・」


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