桜田家 その2
「どこが痛いんだ?」
ジュンが尋ねると翠星石は声を震わせながらジュンの問いに答えた
「私の心ですぅ…ジュンのことを考えてると胸が苦しくなって
ものすごく切なくなるのですぅ…」
無論これはジュンを誘うためのデマカセである。
「す、翠星石…」
しかしジュンは寝ボケてるせいもあるのかすっかり
騙されている
「ジュン…私の後について来てくれですぅ…」
そういうと翠星石はジュンを鏡のある部屋まで誘導し
ジュンにnのフィールドに入るようジュンに言った
(…何で僕が…一体あいつは何を考えているんだ?)
と思いながらも渋々言われたとおり鏡の中にジュンは入っていった
(フフフフフ…さすがはチビ人間、マヌケですぅ…
私が演技をしていることをまだ気づいてないですぅ…)
そして翠星石も鏡の中に入って行った…自分の後を着けてくる者の
存在に気づかずに…
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