水銀燈×ジュン

「……ここは……?」
ジュンが目覚めたところは暗く、ねっとりとした空気の嫌な場所だった。
ジュンは床に倒れていた。

「あらぁ、やっと起きたのかしらぁ?」

人を小馬鹿にしたような声が聞こえてきた。
「お前は……確か真紅と戦っていた!」
「覚えていてくれたのぉ?うれしいわぁ。」
くすくす、と微笑む水銀燈。
ジュンは床に倒れていた体を起こそうとするが、いつの間にか物置でみた漆黒の羽が手と足に絡みついていたため、立ち上がれなかった。
「くそっ!ぼくをどうする気だ!はなせ!」
抵抗を試みるジュンだが、見た目からは想像できないような羽の力に押さえつけられ動けない。
「だめよぉ。動いたりしたらぁ。」
ますます笑みがこぼれる水銀燈。
ゆっくりとこちらに近づいてくる。

「あなたは今から私に犯されるんだからぁ。」


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