ジュン×真紅

今日も相変わらずの賑やかさがある桜田家。

「わ〜い!ジュン登りなの〜!」
「静かにするですチビ苺!紅茶がまずくなるですぅ!」
「……姉さん、紅茶こぼれてるよ。」
「ジュン。静かにさせなさい。」
もはやこの四人の会話コンボは日常になりつつあった。
ここで、いつもならジュンがキレ出すのだが……

「……ジュン?どうしたの」
てっきりジュンはいつも通りにパソコンでネットサーフィンをしていると思っていたが、今日は違った。
真紅の方をじっと見つめていたのだ。
「あ、いや……なんでもない……」
真紅が声をかけると慌てて目を逸らすジュン。
「顔が赤いわ。ジュン、風邪をひいたの?」
みればジュンの頬には僅かに朱がさしている。
「べ、別に。大丈夫だ。」
ジュンの顔がさらに赤くなる。
「嘘おっしゃい。こんなに顔が赤く……」

「い、いい!さわるな!」


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