ジュン×翠星石

翠星石が目を覚ますと、すでに皆は下に降りていた。

(う…ん…少し寝過ごしたですぅ。)

鞄から体を起こし、服を整える。
珍しいことに、純もすでに起きているようだ。

(こ、これはチャンスですぅ!)

辺りをキョロキョロと見回した後、翠星石は純のベッドの下に潜り込む。
そして、目当てのものが見つかったのか、もそもそと這い出てくる。

(これこれ!これですぅ!)

翠星石の手にあったもの、それは

いわゆる、『エロ本』だった。

前に、純が夜にこっそり起きて自慰にふけっているのを目撃(覗き)してしまった翠星石は、人間の雄がどんな本をみて興奮するのかに興味がわいたのだ。



「わくわくするですぅ。ドキドキするですぅ。」
ふと、題名に目がいく。

【近親相姦ファイル4 〜姉と弟〜】

「………………………」


…純の性癖に少し唖然とする翠星石だったが、すぐに気を取り直し、読み始めた。


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