ジュン×翠星石

ある日の出来事。


「純。昨日、紅茶がきれていたでしょう?買ってきなさい。」
まだ、ベッドに入ったままで出てきそうにない純に、真紅が言う。
純はまだ眠たいのか、目を擦りながら答える。
「……なんでぼくが買いに行かなきゃならないんだよ…」
「今はノリがいないわ。あなたしかいないのよ。」
今日、純の姉であるノリは学校に行っており家には純とドール達しかいない。
「後でノリに買いに行かせりゃいいだろ…」

純は極度の引きこもり。外へでるなど、無理な相談だった。

「やっぱり、ダメ人間はいつまでたってもダメ人間ですぅ。」
横にいた翠星石が茶々を入れる。
「うるさい!お前は黙ってろよ!」
ベッドから起き上がり、眼鏡をかける純。
「だいたい、お前は起きるのが遅すぎるですぅ。そんなことだから、引きこもりなんですぅ。」

いちいち痛いところを突いてくる翠星石。
「いちいちウルサい!そんなに言うならお前が買いに行けよ!」
また始まった…とばかりにため息を吐く真紅。
「まったく…仕方がない下僕ね。」


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