水銀燈×真紅・ジュン
遠くで犬の鳴き声が聞こえている、満月の夜。
電柱の頂上にちょこんと座り、月の光をその黒い翼に浴びている一人の少女がいた。
彼女は目をキラキラと輝かせながら、数十メートル先にある一軒家の一室を双眼鏡で眺めていた。
あぁ……今夜もあの人間とあの子……あんなに楽しそうに過ごしてるぅ……。
私がレンズを通して見つめているその部屋には、一人の少年と少女がいた。
少年は、なにやら少女の方に向かってどなっているような様子で文句を言っているが、少女の方はそれを気にも止めず、彼女のお気に入りである紅茶のカップを口に運んでいる。
その流れるように美しい金色の髪と、彼女の美しさを更に引き立たせる真っ赤なドレスが……私の心を魅了してやまなかった。
ああん……今日もとってもステキよぉ、真紅ぅ♪
そのサラサラした綺麗な髪からは、どんな良い香りがするの?
そのプックリと膨らんだ唇は、どのくらい柔らかいの?
ああ、真紅真紅……私のだぁい好きな真紅……♪
彼女のことを見つめながらそんな妄想をしていると、体にゾクゾクと鳥肌が立つような感覚が襲ってきた。
おもわず我慢できなくなり、その自分でも大きいと思っている豊満な乳房を左右の手で揉みしだく。
ムニュムニュっとした感触と共に、ドクンドクンと心臓が脈打つ音が手のひらに伝わり、それが更に私を興奮させる。
あぁん……やっぱり我慢できなぁい♪
今夜もお邪魔しちゃおうっと……♪
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