ジュン×翠星石

「どうした、性悪人形。変な声出して。」 黒い笑みを浮かべるジュンに、あくまで
「そ、そんなの。き、効いてるひょ、ひょうこに、き、ひゃん、決まってますぅ。」

いつもの調子とは全く違う、弱々しい、甘みを帯びた声を出していて、視線も定まらずもどこか虚ろに空をさまよっている。

「そか、なら次はそれを…」ジュンは迷った。これくらいにしといてもいいんじゃないかと。でも・・・
「胸に当てるんだ。」「ぇ…。」
もう、翠星石は「考える」ということはできず、ただただいわれたとおりにするだけの言葉通りの「ドール」になっていた。
翠星石は戸惑いながらも、それを少ししたにある小さい2つのふくらみへと持っていく。


「ひぁぁぁぁぁっ!!!!」

ひときわ大きな声を上げると、がくがくと体を震わせながら足が崩れる翠星石。
初めての未知の感覚に翠星石は、「イッテ」しまったのだ。
口を半開きにしながら、目が虚ろに空を見ているその姿に、とんでもないことをしたと思ったジュンは、
さすがに悪いことをしたな…と、ジュンは反省しひとこと「ゴメン」と言った。


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