ジュン×翠星石

ある昼下がりのティータイム


「つ・・・ついに、き・・・きた。」

ジュンは震える小声でそういいながら自分の部屋へと荷物を持って階段を駆け上がった

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「今日、ジュン君変なのよぉ」

ティーポットでカップに紅茶を注ぎながら、ノリは言った。

「あいかわらずのその象が歩くような話し方はどうにかならないのかしら?」

ふぅ…と半ばあきれたようなため息をついて、真紅は、注がれたカップを持ちゆったりとした動作で自分の名と同じ赤い色の紅茶を飲み、
ひとこと、「今日のはノリにしては上出来ね。」とつぶやいた。

「ううっ…でもいつもなら部屋から出てこないのに、今日はずっと玄関にいたのよ。」

戸棚からもってきたいちご大福を小皿にうつしながら、話しかけるノリ。

「わーい、いちごぉ!」「だまれです、いまいいところなのに騒ぐなですぅ!」


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