ジュン×水銀燈・翠星石 その3

「…寂しいですぅ」
1人空を眺め溜め息をつく翠星石に真紅が気付き近づく。
「どうしたの、翠星石…ジュンと何かあったの?」
心配そうに瞳を覗き込むと、翠星石は真紅にしがみついた。
「きゃっ翠星石!?」
「真紅…水銀燈がっ!」
突然抱き付かれ、しかも水銀燈の名が出て、真紅はピクンと反応する。
「…水銀燈がどうかしたの?」
2人の関係に何かあるのかと緊張しながら翠星石に尋ねる。
「水銀燈が…ううっ夜になればわかるですぅ」
「…夜?」
意味深な言葉に一瞬驚いたが、詳しく聞いてみる。
「私がこの前ジュンの部屋に行ったのですが、そしたらジュンと水銀燈が…」
「水銀燈がその…ジュンと何かしていたってこと?」
真紅は合相槌しながらそれに聞き入る。
「そうですぅ…」
「わかったわ。ジュンには私から言ってあげる!」
「本当ですか?真紅」
「ええ!任せなさい」
自信満々に言い切り夜を待つ。


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