ジュン×雛苺

「・・・・・・・・・・・・」
ジュン、翠星石、真紅は、目の前の夕食を見て悶絶していた。
「まぁまぁ……ヒナちゃんも頑張ったんだし…。おいしく頂きましょう…ね?」
今にも泣きそうな雛苺を見たのりが明るく言った。しかし、皆の反応は・・・・・
「これ・・・・・食っても大丈夫なんだろうなぁ…?」
「まったく何やってるですかチビチビ苺は!翠星石ならこんなの目を瞑ってても出来るですぅ〜」
「ジャンクフードね……私の家来なら料理くらいちゃんと出来る様になさい…雛苺」
ひどい悪評である。
雛苺は花丸ハンバーグを作った………つもりなのだが、ジュン達の
目の前に置かれているのは、野菜がちゃんとまざっていない、ダマになったハンバーグ。
そしてその上に乗っているのは……………………ヒトデ?
のりが作ったものとは似ても似つかないものだったのだ。
こうしていても仕方が無いと判断した皆は黙々と食べ始める。のりと雛苺以外は、口を開けば
苦情の言葉が飛び出しそうだったので、一切口をきかなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
葬式のようなどんよりした夕食の後、皆はそれぞれ自分の生活に戻ったが、雛苺は
夕食の事を謝ろうとジュンの所へ向かっていた。
「ジュン……」
「ん……?」
独り言を言いながらパソコンに向かっているジュンに恐る恐る話し掛ける。
「ごめんね……お料理…失敗しちゃって………」
「気にすんなよ…。別に……不味くなかった」
ジュンが怒ってないと分かった雛苺の顔がぱーっと明るくなる。
「ねぇジュン!お詫びにね、ヒナの秘密、ジュンだけに教えてあげるの!!」
なんだよ と言って振り返ったジュンが見たのは、パンツの中に手を入れて股間をいじっている
雛苺の姿だった。


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