ジュン×翠星石

「うう〜ん……ううっ」
夜中3時頃、ジュンは猛烈に嫌な気配に襲われ、うなされていたいた。重たい目をうすく
開けるとそこには……。  
「ひいっ……う…うわぁっ」
なんだか良くわからない影のようなものがぼーっとたたずんでいる。
しかしよくよく見てみるとそれはローゼンメイデンの中でも飛び切りの毒舌家・翠星石だった。
「おいっ、僕を寝不足にしてそんなに楽しいか?それに呪い人形は9時に寝るのが
日課なんだろ?」 (そういえばこいつ…前にも似たようなことを…) 
酷い起こし方をされ、不機嫌そうに言う。
「ちび人間がいちいち吼えるなです!」 翠星石はいつもの毒舌を吐いた。
「この野郎…人の眠りを邪魔した上にちび人間だと…?か、解体するぞっ」 
ジュンは思わず飛び掛りそうになったが、翠星石の予想外の言葉に止められた。
「…今日はちび人間にしてはよく頑張ったです。しかもあの水銀燈を相手に…です…」
ジュンは水銀燈の攻撃から真紅を守り、千切れた腕を元通りに直したのである。
「あれはもう……夢中で…」
「…だ、だから……翠星石が…ご、ご、ご褒美をくれてやる…ですっ」


[次へ] [戻る]