ジュン×真紅・翠星石・雛苺

「そうそうウマいウマい」
 こんなものに上手いもなにもあるわけはない。
 少女(?)は揶揄する様に言うと、立てた人差し指をこんどは、まだまだ幼さの残る秘裂へと持っていった。
「それじゃあね………んッ………んぅッ…………こうやって……………あンッ…………」
 ゆっくりと指先を、丹念に丁寧に優しく、上下に撫でさする。
 するとすぐに、“ネチャ・ニチャ……”と湿り気のある淫靡な音を立てながら、秘裂は透明な涙を流しはじめた。
「んぁッ………ジュンくんの………『ココ』を……はぁんッ…………撫でて…………んンッ…………」
 唇から嬌声を洩らし、少女(?)は身体を“クネクネ”とさせながらも、獲物を弄ぶネコの様な目は翠星石から僅かも逸らさない。
「うっ!? ううぅっ!?」
 背筋に“ぞわり”と悪寒が走る。
 翠星石はその視線から逃げる様に、それでもオイルの切れたブリキの人形のみたいに、“ギッギッ……”と苦労して首を動かすと、
「!?」
 目が合ってしまった。
 真紅と雛苺。
 ドール二人掛りで“カミカミ・ナメナメ・チュウチュウ”口撃をされて仰け反り無防備になっているジュンの、元気一杯“こんもり”
膨らんだ股間とバッチリ目が、ピントが合ってしまった。
 その姿はズボンとパンツ、二つもブラインドがあっても充分、気持ち悪い、おぞましい、グロい、印象は見事に三拍子揃っていた。
 なのに、それなのに、翠星石は目がまったく逸らせない。
 そしてそれを、少女(?)は心底愉しそうな笑顔で、“ニヤニヤ”としながら眺めている。
「ほら早くぅン、ジュンくんだってきっと待ってるわよン♪」
 ジュン、桜田ジュン。目の前でだらしなくしどけなく、二体のドールに翻弄されている、どうしょもないヒキコモリ少年の名前。
 それがフリーズしていた翠星石を動かす潤滑油だった。
 指先は“ふるふる”と震えてはいるが、そっとジュンの股間へとのばされる。
 ミニマムな身体は人形なのに、肩をゆるやかに上下させ、“ハァハァ”と激しく呼吸を荒くしていた。


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