ジュン×翠星石

また雷。前と同じくらいだったな。
前と違うのは、何故か性悪人形に抱きつかれている点。

「え、ちょっ……お、おまえ?」
「……怖いですぅ……」
ぎゅ〜っと抱きしめられ、動けない。

な、なんかドキドキしてきた…

「と、とりあえず離せってば!」
無理矢理翠星石を引き剥がす。

引き剥がしたことにより、自然と翠星石と向き合う形になる。
暗闇に慣れた目に、翠星石が映る。暗いせいか、いつもより可愛く見えた。
目はうっすらと涙ぐんでいて潤み、髪の毛は少し崩れていて艶めかしい。
「な、なに見てやがるですかぁ。」
雷に怯えていて、声が震えている。

やばい。かわいい。

「ごめん。我慢できない。」
断りを入れて、僕は翠星石の唇を奪った。




「な!……むぅ、ん〜!」
柔らかい。柔らかすぎてどうにかなってしまいそうだった。
「あっ、なにを、ちゅぶ……れちゅ……」


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