ジュン×翠星石

流石にアイツの部屋を調べる気にはならないのでほかの部屋を探してみたが、どこにも翠星石の姿はなかった。
「あとは僕の部屋だけか。」

ガチャ

ドアノブを回して、中に入る。
真っ暗だな……カーテンは開けてあったはずなのに。

「おい、いるのか?」

返事無し、か。でも調べようにも停電しているから手探りで進むしかないな。
仕方なしに手探りで進む。
「どこにいるんだよ……わっ!うわぁぁ!」
「ふぎゅ!」
どうやらベッドの横まできていたようで、恥ずかしいことに躓いてしまった。
真っ暗だから仕方がない。別に僕の運動神経が悪いわけではな
「何をぶつぶつ言ってやがるですか!?早く翠星石の上からどきやがれですー!」
布団の中からもごもごと叫び声が聞こえてきた。

「おまえ、何してるんだよこんなところで!」
掛け布団をめくると、そこには小さく丸まった翠星石がいた。
「そ、それは、お、お昼寝ですぅ!別に雷が怖くて震えていたわけじゃないですぅ!」
かなり挙動不審だな。しかも自分で何故かを暴露しているし。


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