ジュン×蒼星石 その2
145 名前:晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/01(日) 23:43:29 ID:lVDecxy8
はぁ…どうしよう…恥ずかしいな…
もうすぐジュン君が帰ってくる…きっとまず最初は驚くんだろうけど……

僕はいつのもように桜田家の細々とした用事をしていると、
ガチャンと鍵を開ける音が聞こえた。のりさんはまだクラブがある。
という事は……ジュン君か……

ジュン君は迷いもせず、まっすぐリビングへやってくる。
そして部屋に入ると、僕の名前を呼んでくれるんだ…

「蒼星石……どこ行ったんだ……?」
ジュン君はいつも、ソファから見えるシルクハットで僕がいるかどうかを確認する。
今はかぶっていないから…きっと…ジュン君には僕が分からない。

「おーい……今日は来てないのか…?」
僕がいなかったら二階に行って、翠星石が来ている事を知るだろう。
そうなれば…どのみちばれるか…
騙すのも気分が悪いし…


「……来てるよ…」あくまで平静を装う。



「っておい、お前…その格好……」
僕は自分の目を疑った…
「うん……少し汚してしまって…のりさんの赤ちゃんの頃の服をわざわざ出してきてくれて……
その…せっかく出してもらったのに、着なきゃ悪いと思って…その…今…だけ…すぐ…脱ぐから…何も言わないで…」
と言って蒼星石は真っ赤になって俯く。

蒼星石が今身にまとっているのは、いつもの少年服ではなく、ピンクのフリルが付いたブラウスとそれとまたお揃いのミニスカート
の…とにかくよく分からんが、可愛らしいドレスだった。僕は覚えていないが、恐らく姉ちゃんの余所行きの服だったのだろう。

当然の事だが、似合う。いつもあの格好の所為か、こういう女の子らしい格好をされると、余計にクる。
っていうか姉ちゃんグッジョブ。今度は一緒に買い物に付き合うよ。

そんな事を思いながら蒼星石の頭の先から足の爪先まで食い入るように眺めていたのに蒼星石は気が付いたらしく、

「見ないで…」と小さい震えるような声で言い横をプイと向いてしまう。

そう言われると余計に見たくなるのが男ってものなんだが…相変わらず男装している割には男心が分かっちゃいない。
ぼくは横目で蒼星石を見続けることにする。

……
………
やっぱり可愛い…僕は頬が自然と緩むのを感じた。


146 名前:晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/01(日) 23:44:59 ID:lVDecxy8
実は僕と蒼星石は、先日身体の関係を持ってしまった。そして僕は二人でやるオナニーと称して、
度々若干及び腰の蒼星石を、一応双方合意の上で犯し続けた。
まぁ…蒼星石はセックスをしているなんて意識は無いのだろうし、その意味も知らないだろうけど…
これがまた可愛く乱れてくれるのだ。

そして彼女はその時以外は全くもってクール極まりなく、そのような関係が僕らの間にあることを、
微塵も感じさせない。

一方の僕は彼女に脳髄まで蕩けてしまいそうなほどにヤラれてしまい、
気が付けばいつまたそのような状態になれるか、どうやったら彼女の可愛らしい一面を見れるのか…という事ばかり考えていたが…
まさかこのような機会が訪れるとは…あぁ、もう…姉ちゃんグッジョブ!

蒼星石はいつものように洗濯物をたたみ終えると、膝を抱えて…所謂体育すわりの格好で座り込んでしまった…
「なんでそんな格好で座るんだ?」いつもなら、きっちりと両膝を揃えて座っているのだが…

「え…?恥ずかしいし…足元がすーすーして…その…スカートに慣れないからちょっとでも温まろうかと…」そう言って、更に身体を小さくする。
まぁもっともな考えではあるのだろうが…

実は下着が見えている…本人は普段ズボンを穿いている所為で、
スカートを穿く時の注意点について全く知らないようで…その…丸見えなのである…
少し足の位置を変えただけでもくにゃくにゃと動くそこに、僕の視線は釘付けになる。

この光景は健全な青少年にとって、楽園に近いものだった。
だが本当の楽園にはまだまだ遠い。僕はゆっくりゆっくりと、蒼星石の背後に回り、そして…

「わぁっ!」
背後から胸を小さな鷲掴みにする。
「ちょっとジュン君…な…なんなのさ…?ま…またなの?」
僕は返事もせずにくにゅくにゅと蒼星石の胸の形を変え続ける。

「や…やだよぉ…昨日もしたばかりじゃないか…!!」
「昨日は昨日。今日は今日。俺は今したい気分なんだ…二人でオナニー…」そう言って耳たぶを尼噛みする。
ふわんふわんの感触が唇に心地よい。
耳が弱いのか蒼星石は。ひゃあっと可愛い声を立てる。


「だけど…もうすぐ皆…起きるよ!真紅だって上にいるんだし…もし何かの用事で降りてきたりしたら…
彼女の言によると、洗濯など以外の用件で、お父様からもらった衣服を脱いだ姿を
他のドールズに見られるのはあまり好きではないらしい…
何故かはあまり言いたがらないが、恐らく彼女自身の持つコンプレックスに関与する問題なのだろう。

「大丈夫。蒼星石…Nのフィールドへ行こう。そこなら…幾つもの世界があるのだから…他の姉妹たちには見つからない。」
「いや…でも他の姉妹たちは…誰かがNのフィールドに入った事は…分かるよ?」
「大丈夫!絶対大丈夫!!」僕は鼻息を荒くして豪語した。
どのみち蒼星石がNのフィールド行きを断った時は、ここでするつもりだった。
聡い蒼星石もそれを見抜いていたのか、せめて見つかりにくいNのフィールドでする事を、仕方無しに承諾した。

147 名前:晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/01(日) 23:47:19 ID:lVDecxy8
件の鏡を用いてNのフィールドへ入り、制服姿になった僕は、たくさんの扉があるこの不思議な空間を見渡した。
蒼星石を両腕に抱えながら。
…やわらかいなぁ…もういっそ…今ここで…

そんな邪念が頭をよぎったが、彼女の凛とした声が僕を呼び覚ます。

「ジュン君…どの扉を開けるかは…君に任せるよ…はぁ…」
僕は自分の直感のみを頼りに、ある1つのドアを目指す。
「よし、じゃあ…あの扉に行くぞ!蒼星石!!」
「…好きにしたら……?はぁ…」


そこはピンク色の照明に彩られた不思議な場所だった…
部屋にはベッドが今まで見たことの無い位大きなベッドが1つぽつんとあった…
そして部屋はどの壁を見回しても僕たちの姿が映っている。

「ここは第21459世界だね…」蒼星石がキョロキョロと辺りを見回す。
「…凄く大きなベッドがある…僕ら姉妹が全員寝ても、まだまだ足りるくらいの…」

ぽふっという音をさせて、蒼星石がベッドに腰をかけ、足をぷらぷらさせる。
「不思議な世界だね…僕こんな世界に来たことないや…1つの部屋みたいだし…」

「いや…俺も……」
っていうかここは…やっぱり…ああいう所なのかな…来た事がないから分からないけど…

僕正直者すぎだな…
そう思いながら僕は僕の学ランのボタンを一つ一つ外し始める。
ぷちん、ぷちんという音に、蒼星石が気付く。

「覚えてたんだ……?」蒼星石が残念そうに言う。
「そんなに嫌か…」僕が眉を潜ませると、途端に手を振り首を振り、
「うぅん…毎日だと…その…腰が痛いだけ…」と否定する。

「大丈夫。痛くないようにするから…」
「いつもそう言ってるよ…ジュン君…」

嫌がる仕草を見せ続ける蒼星石の腕の自由を半ば強引に奪い、そのまま一気に海のようなベッドに押し倒す。
蒼星石は最初苦い顔をしていたが、すぐに何かに気付いたかのように、目をかっと見開いた。


153 名前:晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/02(月) 00:49:04 ID:Kv15SQ12
>>147の続きです
「て…天井にぼ…僕達が映ってるよ!」
「当たり前じゃないか、鏡張りなんだから…天井だけじゃないぞ…」
そう言うと蒼星石はくるくると左に右に顔を動かす。
「あっ…本当だ……ねぇ…人に見られてるみたい…止めない?…それかどこか別の世界で…」
「止めない」そう言うと僕は蒼星石の首筋に噛り付き、軽く吸った。彼女のからだがピクンと小さくはねる。
「やっ!!そ…そんないきなり…うぁ……」

「例え誰かに見られていても…悪いことをしている訳じゃ無いんだから…良いだろ?」

「そうだけど…うん…あ……でも…服脱がなきゃ…出来ないよ…?」
そう言って蒼星石はフリルのついたスカートの裾をつまんではたはたとする。

「…脱がなくても良いじゃないか…可愛いぞ……その格好…」
「!…だ!駄目だよ、これはのりさんの物なんだから…汚しちゃ…だ…ひゃっ」
力説する蒼星石を無視し、服の上から乳首を掴んだ。

「服の上から触られるのも、いつもと違って良いだろ?
 …そ、それに…こんな可愛い格好したお前の事…もっと見ておきたいんだよ…」


「………ジュン君は…可愛らしくて…女の子らしい子が好きなの?」
「ん?あぁ…何当たり前の事言ってんだよ…」そう言って僕は蒼星石の小さな身体をきゅっと抱きしめる。
その所為でこの時、蒼星石の顔が見えなかった…

「でも…僕…似合わないよ…だから…早く…」
「…似合ってるよ。」
「似合ってない。」
「似合ってる。」

蒼星石はけっこう意固地になる事がある…
「…はぁ……どう言えば…分かるんだ…?あのな、翠星石はいつもドレス着てて、あいつは一応似合ってるだろ?
 それじゃあ同じ顔したお前はどうなんだ?似合ってない訳無いだろ…?」

154 名前:晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/02(月) 00:50:00 ID:Kv15SQ12
……もぅ……好きにすれば…」
そう言って腕を投げ出して膨れっ面になった蒼星石は何もかも諦めた様にぷいと横を向いてしまう。
こんな仕草をしていても、蒼星石はセックスの時には、普段からは考えられないような声で可愛く鳴いてくれる。

時には目に涙を溜めてでも、痛みに耐えてくれる。稚拙な僕の愛撫にも、精一杯反応を返してくれる。
好奇心からきたこの気持ちも、今は愛しさに変わっている。

だけどきっと…蒼星石はそんな気持ちを僕には抱いていなくて…僕は蒼星石を半ば騙す事によって、手中に収めることに成功している。

そして…本当の気持ちは…今更きっと伝えられない…もし真実を知ってしまったら…


僕らの関係は…どうなってしまうのだろうか…?
蒼星石を抱くとき、嬉しさもあったが、何よりこの不安感が僕の胸にこみ上げるのだった。


「ジュン君…?」全てが終わった後、蒼星石が僕の顔を見つめる。
「何…?」
「辛そうな顔をしてる…どうかした?僕…何かした?」
「いや…別に何も……今日も…いや今日は一段と…その……可愛かったぞ…」


「…ばかぁ…いや…その……ありがとう……」そう言って、余程辛かったのか蒼星石はそのまま寝息を立て始めた。
確かにピンクの可愛らしい衣服を纏った蒼星石は、いつもと様子が違って見え、まるで花嫁のようだった…
…で、結局その姿が余りにも愛らしく、コスチュームプレイのような物を強要させてしまったが…

ここは僕達以外誰もいない世界。現実と流れの違う世界。

僕はまだ触れる事を許されない蒼星石の唇を見つめ、この甘美な世界の空気を味わい、暫しの眠りに付いた…


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